「毎日暑くて、外に出る気がしない…」「涼しいところで気持ちをリセットしたい」。真夏のお出かけ先って、悩みますよね。
そんなときに頼りになるのが栃木の滝です。奥日光の中禅寺湖は標高1,269m。気象庁の平年値では8月の平均最高気温が22.6℃しかなく、東京の真夏とはくらべものにならない涼しさなんです。しかも栃木県は滝の数が全国トップクラスで、日本三名瀑の華厳滝から、駅を降りて5分で会える滝まで個性豊か。
この記事では、そんな大自然のパワースポットとも言える滝を、アクセスしやすさを重視して栃木県内から10か所厳選してご紹介!見どころ・アクセス・駐車場・所要時間・地図に加えて、落差、駐車場からの徒歩時間、涼み方、水辺への近さも早見表にまとめています。まずは早見表で、行きたい滝を見つけてくださいね。
栃木の滝10選 早見表【エリア別】
涼み方から選ぶ
- 水しぶきを浴びてひんやりしたいなら → 湯滝・霧降の滝
- 木陰を歩いて汗を引かせたいなら → 竜化の滝・裏見ノ滝
- 谷の底や吊橋の風で涼みたいなら → 虹見の滝・回顧の滝
- 水辺まで下りて過ごしたいなら → 乙女の滝・竜頭ノ滝
- 歩かずにさっと涼みたいなら → 華厳滝・龍門の滝
| No. | スポット名 | エリア | 落差 | 駐車場から | 涼み方 | 水辺への近さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 華厳滝 | 奥日光 | 高さ約97m | エレベーターで観瀑台へ | エレベーターで下るので炎天下を歩かない | 観瀑台からの展望のみ(往復 大人600円・小学生400円) |
| 2 | 竜頭ノ滝 | 奥日光 | 約210mの渓流瀑 | バス停から徒歩2分 | 流れの真正面の茶屋で座って涼める | 流れのすぐ横まで(岩場は濡れると滑ります) |
| 3 | 湯滝 | 奥日光 | 高さ約70m 長さ約110m | バス停から徒歩5分 | 滝壺の真ん前で水しぶきが届く | 観瀑台から間近に(駐車場は夏は500円) |
| 4 | 霧降の滝 | 日光市街 | 高さ75m (上段25m+下段26m) | バス停から徒歩10分 | 木立の道を歩き、霧状の飛沫で空気ごと冷える | 観瀑台からの展望のみ(6〜10月の雨天とその翌日はヤマビル注意) |
| 5 | 裏見ノ滝 | 日光市街 | 高さ約20m | 駐車場から徒歩15分 | 沢沿いの道を登ると空気がひやりと変わる | 沢沿いを歩けます(雨天とその翌日は滑ります) |
| 6 | 虹見の滝 | 鬼怒川・龍王峡 | 落差約20m | 入口から階段を下って 徒歩10分 | 渓谷の底まで下りるので照り返しがない | 滝を囲む遊歩道から間近に(帰りは階段の登り返し) |
| 7 | 竜化の滝 | 塩原 | 3段の段瀑 | 観瀑台まで0.7km 徒歩約20分 | 沢沿いの木陰が20分続く | 遊歩道から間近に(途中に2つの滝も) |
| 8 | 回顧の滝 | 塩原 | 落差53m | 吊橋まで徒歩10〜15分 +渡って10m | 高さ30m・幅1mの吊橋を谷風が抜ける | 吊橋と観瀑台からの展望のみ |
| 9 | 乙女の滝 | 板室 | 幅約5m 落差約10数m | 階段30mで観瀑台 | 川べりに立つと足元から冷気が立ちのぼる | 観瀑台からさらに30m下って川べりまで(大変滑ります) |
| 10 | 龍門の滝 | 那須烏山 | 幅65m・高さ20m | 「滝」駅から徒歩5分 | 幅一面から水音が届く。電車だけで行ける | 遊歩道から間近に |
※番号は紹介順の通し番号で、スポットの順位やおすすめ度を表すものではありません。
※「水辺への近さ」は地形上の距離感を示すもので、遊泳や水遊びの可否・安全を保証するものではありません。上流で降った雨のせいで急に増水することがあるため、水辺では必ず現地の掲示と各観光協会の最新情報をご確認ください。
※通行状況・営業時間・料金は2026年7月時点の情報です。
1. 華厳滝(日光市)高さ97m、日本三名瀑にかぞえられる大滝

中禅寺湖の水が一気に落ちる、高さ約97mの岸壁
栃木県日光市中宮祠(ちゅうぐうし)にある「華厳滝(けごんたき)」。「華厳の滝」とも表記されます。中禅寺湖の水が高さ約97mの岸壁を一気に落下する壮大な滝で、日光市観光協会も「日本三名瀑の一つにも数えられている」と紹介しています。滝をつくったのは男体山の噴火。溶岩が谷を埋め、そこに湖の水が流れ落ちてできた地形なんです。
エレベーターで観瀑台へ。炎天下を歩かずに滝に会える
華厳滝のいいところは、炎天下をほとんど歩かなくていいこと。エレベーターで一気に下れば、滝つぼを間近に望む観瀑台(かんばくだい)に出られます。営業時間は3〜11月が8:00〜17:00、12〜2月が9:00〜16:30で、料金は往復で大人600円・小学生400円、未就学児は無料。水しぶきが弾ける音がすぐそこで響くので、外の暑さをしばらく忘れてしまいますよ。バス停「中禅寺温泉」から徒歩約5分なので、車がなくても行けるのが心強いですね。
【お出かけ前のポイントと注意点】
夜間など、水量により止水する可能性があります。また悪天候等によりエレベーターが告知なく休止・運休となる場合があるため、お出かけ前に華厳滝エレベーターの公式サイトでご確認ください。
| 住所 | 栃木県日光市中宮祠2479-2 |
| アクセス(電車・バス) | JR日光線「日光」駅/東武日光線「東武日光」駅から中禅寺温泉方面行きバス約50分、「中禅寺温泉」バス停から徒歩約5分 |
| アクセス(車)・駐車場 | 日光宇都宮道路「清滝IC」から約20分/県営 華厳第一・第二駐車場(有料。台数・料金は要確認) |
| 所要時間の目安 | 30分〜1時間(エレベーターでの観瀑台往復込み) |
| 開放時間・料金 | 華厳滝エレベーター 3〜11月 8:00〜17:00/12〜2月 9:00〜16:30、往復 大人600円・小学生400円・未就学児無料(30名以上の団体は大人550円・小学生350円) |
| 地図 | Googleマップで開く |
2. 竜頭ノ滝(日光市)210mを一気に下る!竜の頭が浮かび上がる豪快な渓流瀑

溶岩の上を約210m、幅10mの階段状に流れ落ちる
奥日光を代表する「竜頭ノ滝(竜頭の滝)」。男体山の噴火によってできた溶岩の上を、約210mにわたって流れ落ちる大迫力の滝です。
崖から垂直に落ちるのではなく、傾斜した岩の上を滑るように流れ下る「渓流瀑(けいりゅうばく)」というタイプで、幅10mほどの階段状の岩場を水が勢いよく駆け下りていきます。
名前の由来は、滝つぼ近くにある大きな岩。この岩によって水流が二つに分かれる様子が、まるで「竜の頭」のように見えることから名付けられました。
滝を真正面から見下ろす茶屋と、県内で最も早い紅葉
バス停「竜頭の滝」から徒歩約2分という近さなので、暑い日でも体がラクなんです。流れの真正面には茶屋があり、座って涼みながら滝を見下ろせるのがここならでは。5〜6月は赤紫色のトウゴクミツバツツジが咲き、9月下旬以降は日光市内でいちばん早く紅葉が始まる場所としても知られています。同じ奥日光の華厳滝・湯滝とあわせれば、車20分圏内で3つの滝を回れますよ。落差で圧倒するタイプではないぶん、水の流れを長く目で追える楽しさがあります。
【お出かけ前のポイントと注意点】
岩場は濡れていると滑りやすいので、遊歩道から外れないようにしてください。
| 住所 | 栃木県日光市中宮祠(竜頭ノ滝) |
| アクセス(電車・バス) | JR日光線「日光」駅/東武日光線「東武日光」駅から湯元温泉行きバス約65分、「竜頭の滝」バス停から徒歩約2分 |
| アクセス(車)・駐車場 | 日光宇都宮道路「清滝IC」から約30分/無料駐車場あり(台数は要確認) |
| 所要時間の目安 | 20〜30分 |
| 開放時間・料金 | 見学自由・無料 |
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3. 湯滝(日光市)天然のミストでひんやり爽快!水しぶきを全身で浴びよう

高さ約70m・長さ約110m、湯ノ湖から流れ落ちる
「湯滝(ゆだき)」は、奥日光にある湯ノ湖の南端から流れ落ちる、高さ約70m・長さ約110mの大滝です。
かつて溶岩流が川をせき止めて湯ノ湖ができましたが、そのときの岩壁を湖の水がそのまま滑り落ちており、自然が作り出したダイナミックな成り立ちを目の前で観察できるのが面白いところ。
奥日光を代表する滝のなかでも、いちばん「水の量」を体で感じられるのがこの湯滝。轟音とともに流れ落ちる水の迫力を、全身で味わえるスポットです。
バス停から徒歩5分!滝つぼの目の前で水しぶきを浴びる絶景スポット
湯滝の最大の見どころは、なんといっても滝つぼの目の前に設置された観瀑台(かんばくだい)です。
滝を真下から見上げる格好になるため、風向きによっては冷たい水しぶきがしっかり届き、夏の暑さや汗が一気に吹き飛ぶほどの涼しさを体感できます。
バス停「湯滝入口」から徒歩約5分とアクセスも抜群なので、気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイント。車で訪れる場合、夏の駐車場は有料(普通車500円)となるため、小銭を用意しておくとスムーズです。
【お出かけ前のポイントと注意点】
冬季(12月上旬〜4月上旬)は駐車場が無料開放されますが、積雪時は閉鎖される場合があります。冬に訪れる際はチェーンやスタッドレスタイヤをご準備ください。
| 住所 | 栃木県日光市湯元 |
| アクセス(電車・バス) | JR日光線「日光」駅/東武日光線「東武日光」駅から湯元温泉行きバス約80分、「湯滝入口」バス停から徒歩約5分 |
| アクセス(車)・駐車場 | 日光宇都宮道路「清滝IC」から約40分/湯滝駐車場(二輪200円・普通車500円・マイクロバス1,000円・大型バス2,000円。12月上旬〜4月上旬は無料開放、積雪時は閉鎖) |
| 所要時間の目安 | 20〜30分(戦場ヶ原のハイキング込みなら半日) |
| 開放時間・料金 | 見学自由・無料(駐車場は上記のとおり有料) |
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4. 霧降の滝(日光市)日光三名瀑の一つ!霧が織りなす幻想的な絶景

上段25m・下段26m、高さ75mの二段の滝
霧のように舞う水しぶき!高さ75mから流れ落ちる二段の滝
華厳の滝、裏見ノ滝とともに「日光三名瀑」の一つに数えられる名瀑「霧降の滝(きりふりのたき)」。
全体の高さは約75mあり、上段(25m)と下段(26m)の2段に分かれて流れ落ちるダイナミックな滝です。
名前の由来となっているのは、下段の滝。水が岩に当たり、まるで霧のように細かく飛び散りながら流れ落ちるその姿はとても優美で、古くから多くの人を魅了してきました。
バス停から徒歩10分、木立の中を歩いて観瀑台へ
バス停「霧降の滝」から観瀑台までは徒歩約10分。木立の中の道なので、日ざしを避けながら歩けるのがありがたいところ。霧状に砕けた水が空気ごと冷やしてくれるので、観瀑台に着いたころには汗が引いているはずです。日光市街から近く、東照宮などの社寺めぐりとあわせて半日で組み込めるのも便利ですね。同じ日光三名瀑の裏見ノ滝もこのあと5番目でご紹介するので、2つセットで回るのもおすすめです。※日光市観光協会が「6月から10月の雨天時やその翌日、ヤマビルの目撃情報や被害報告が多く寄せられている」と注意を呼びかけています。夏に訪れるなら長め丈のボトムスと靴下、虫よけを用意し、雨の日とその翌日は避けるのが安心です。
| 住所 | 栃木県日光市所野 |
| アクセス(電車・バス) | JR日光線「日光」駅/東武日光線「東武日光」駅から霧降高原方面行きバス約15分、「霧降の滝」バス停から徒歩約10分 |
| アクセス(車)・駐車場 | 日光宇都宮道路「日光IC」から約10分/霧降の滝入口の駐車場(第1〜4・無料・トイレあり。台数は要確認) |
| 所要時間の目安 | 30分〜45分(観瀑台まで往復) |
| 開放時間・料金 | 見学自由・無料 |
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5. 裏見ノ滝(日光市)芭蕉が夏の句を詠んだ、日光三名瀑のひとつ

松尾芭蕉も愛した絶景!歴史を感じる高さ20mの名瀑
大谷川の支流・荒沢川の上流にひっそりと佇む「裏見ノ滝(うらみのたき)」。高さ約20mを誇り、華厳の滝・霧降の滝と並ぶ「日光三名瀑」の一つとして親しまれています。
歴史を感じるスポットでもあり、元禄2年(1689年)には松尾芭蕉が『奥の細道』の行脚でこの地を訪れました。その際、「暫時(しばらく)は 滝に籠るや 夏の初(げのはじめ)」という名句を残しています。
330年以上も前の人々が、私たちと同じように夏のはじめにこの滝を訪れ、涼をとっていた——。そんな歴史のロマンに思いを馳せながらマイナスイオンを浴びるのも、感慨深いですよね。
沢音をBGMに徒歩15分!ひっそり佇むプライベート感満載の滝
駐車場から観瀑台までは、沢沿いの道を歩いて約15分。水音を聞きながら緑の中を進むうちに、スッと空気がひんやり変わっていくのを感じられます。
日光三名瀑のなかではもっとも静かな環境にあり、タイミングが良ければ絶景を独り占めできるプライベート感も魅力。かつては滝の裏側に回り込めたことが「裏見ノ滝」の名前の由来ですが、現在は観瀑台からその美しい姿を眺めることができます。
散策のあとは、すぐ近くの日光市街に戻って名物の「湯波(ゆば)料理」ランチを楽しむのもおすすめのコースです。
【お出かけ前のポイントと注意点】
落石防止工事等で通行止めになることがあるため、事前に公式サイトで最新情報をご確認ください。また、雨天時やその翌日は足元が滑りやすいため注意が必要です。
| 住所 | 栃木県日光市日光(荒沢川上流) |
| アクセス(電車・バス) | JR日光線「日光」駅/東武日光線「東武日光」駅からバス約15分、「裏見の滝入口」バス停から徒歩約50分 |
| アクセス(車)・駐車場 | 日光宇都宮道路「清滝IC」から約10分/裏見ノ滝の駐車場から観瀑台まで徒歩約15分(台数は要確認) |
| 所要時間の目安 | 40分〜1時間(観瀑台まで往復) |
| 開放時間・料金 | 見学自由・無料 |
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6. 虹見の滝(日光市)ひんやり水しぶきに虹が立つ!龍王峡の涼しい絶景スポット

美しい虹とダイナミックな渓谷美を堪能できる名瀑
鬼怒川温泉と川治温泉の間に広がる景勝地・龍王峡。そこにあるのが「虹見の滝(にじみのたき)」です。
落差は約20mですが水量が非常に豊富で、晴れた日に陽の光が差すと美しい虹が架かることから、この名で呼ばれるようになったと伝わります。
龍王峡そのものが、火山活動でできた岩を鬼怒川の激しい流れが削り出してできた渓谷です。そのため、滝単体の美しさはもちろん、迫力ある巨岩と清流が織りなすダイナミックな景色も一緒に楽しめるのが最大の魅力です。
駅からすぐの入口から、階段を下って徒歩10分
ハイキングコースの入口が野岩鉄道「龍王峡」駅と駐車場のすぐそばにあるので、思い立ってすぐ行けるのが嬉しいところ。入口から階段を下って徒歩約10分で滝に到着し、遊歩道は滝を囲むように整備されているので色々な角度から間近に見られます。渓谷の底まで下りるので、川面の近さと岩の照り返しのなさで体感がぐっと下がりますよ。ただし帰りはその階段を登り返すことになるので、水分を持って行くのを忘れずに。※自然に近いつづら折りの遊歩道を下り、帰りは登ってくる必要があります。スニーカーやトレッキングシューズなど山道を歩ける靴でお出かけくださいね。
| 住所 | 栃木県日光市藤原(龍王峡) |
| アクセス(電車・バス) | 野岩鉄道会津鬼怒川線「龍王峡」駅から徒歩すぐ(ハイキングコース入口)、滝まで徒歩約10分 |
| アクセス(車)・駐車場 | 日光宇都宮道路「今市IC」から約30分/龍王峡の無料駐車場(約100台。要確認) |
| 所要時間の目安 | 30分〜45分(滝まで往復) |
| 開放時間・料金 | 見学自由・無料 |
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7. 竜化の滝(那須塩原市)3段に流れる姿が竜に見える塩原の名瀑

天に向かって昇る竜のよう!塩原渓谷を代表するダイナミックな名瀑
塩原温泉郷の豊かな自然のなかに佇む「竜化の滝(りゅうかのたき)」。水流が途中の岩肌で何段かに分かれて落ちる「段瀑(だんばく)」と呼ばれるタイプの滝で、塩原渓谷を代表する名瀑として知られています。
最大の特徴は、そのドラマチックな造形美です。水が3段になって激しくしぶきを上げながら流れ落ちる様子が、まるで竜が天に向かって駆け登っていくように見えることから、この名が付けられました。響き渡る滝の音と相まって、圧倒されるような力強さを感じられます。
天然クーラーの遊歩道を行く!1回の散策で3つの滝に出会える贅沢コース
遊歩道の入口はアクセスしやすい国道沿いにありますが、一歩足を踏み入れると涼やかな別世界が広がります。駐車場から観瀑台までは約0.7km、片道20分ほどの道のり。沢に沿って続く遊歩道は心地よい木陰に包まれており、歩き進めるうちにスーッと汗が引いていく天然のクーラーを体感できます。
さらに嬉しいのが、観瀑台までの道のりで「抛雪(ほうせつ)の滝」と「風挙(ふうきょ)の滝」という2つの美しい滝に出会えること。20分という短い散策の間に、表情の異なる3つの滝を次々と楽しめる、非常に満足度の高い散策コースです。
【お出かけ前のポイントと注意点】
- 駐車場は普通車10台分と小さめです。夏の休日は午前中の早い時間帯の到着をおすすめします。
- トイレは整備されているため、歩き出す前に済ませておくと安心です。
- 沢沿いの遊歩道は雨天時やその翌日は滑りやすくなります。歩きやすい靴でお出かけください。(※通行状況は那須塩原市 産業観光部ツーリズム推進課:0287-32-2914 にてご確認いただけます)
| 住所 | 栃木県那須塩原市塩原 |
| アクセス(電車・バス) | JR東北新幹線・宇都宮線「那須塩原」駅から塩原温泉行きバス、塩原温泉方面下車。「竜化の滝」バス停利用も可 |
| アクセス(車)・駐車場 | 東北自動車道「西那須野塩原IC」から約25分/国道400号沿いの駐車場(普通車10台・無料・トイレあり) |
| 所要時間の目安 | 50分〜1時間(観瀑台まで往復0.7km・片道約20分) |
| 開放時間・料金 | 見学自由・無料 |
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8. 回顧の滝(那須塩原市)スリルと涼感を満喫!大自然の吊橋から望むダイナミックな滝

旅人が思わず振り返るほどの絶景!塩原渓谷の自然が織りなす落差53mの名瀑
塩原温泉郷の豊かな自然の中にひっそりと佇む「回顧の滝」。「かいこ」ではなく「みかえりのたき」と読みます。那須塩原市が「塩原を代表する滝」として推奨するこの名瀑は、落差53mというダイナミックなスケールを誇ります。
その特徴的な名前の由来は、「景色があまりにも美しく、ここを立ち去る旅人が名残惜しさから何度も振り返ってしまった」というロマンチックな逸話からきています。深い緑に包まれた渓谷のなかで、白い水しぶきを上げて真っ直ぐに落ちていく滝の姿は、まさに何度も見返したくなるような絵画的な美しさです。
スリルと涼感を全身で味わう!高さ30mの「回顧の吊橋」を渡って観瀑台へ
滝を正面から望む観瀑台までは、蟇石園地(がまいしえんち)の駐車場から手つかずの自然が残る遊歩道を10〜15分ほど歩きます。道中にある文豪・尾崎紅葉の記念碑を眺めつつ、木漏れ日のなかを進んでいくと、渓谷歩道の起点となる「回顧の吊橋」が目の前に現れます。
1987年に完成したこの吊橋は、全長100m、高さ30mという大きさでありながら、歩道の幅員はわずか1mしかありません。橋の中央を歩いていると、渓谷の間を吹き抜ける谷風が真横から勢いよく通り抜けていきます。足がすくむような高所のスリルと、夏の暑さを吹き飛ばす天然の涼風が同時に押し寄せる、最高のアクティビティスポットです。
その吊橋を渡り終えて10mほど先へ進めば、大迫力の滝を見渡せる観瀑台に到着します。先にご紹介した「竜化の滝」からも車で数分と非常に近いため、塩原エリアを代表する2つの名瀑を半日でまとめて巡る贅沢なコースもおすすめです。
【お出かけ前のポイントと注意点】
- 駐車場について: 蟇石園地の駐車場は普通車専用となっており、大型車は停められません。夏休みなどの連休中は混雑が予想されるため、早めの時間帯でのご到着をおすすめします。
- 安全対策(クマよけ): 自然の奥深くに入るため、周辺ではクマの出没に注意の呼びかけが行われています。散策の際は、クマよけの鈴や携帯ラジオなど、音の出るアイテムを必ず身につけてお出かけください。
- 足元の装備: 豊かな森の中を歩くため、雨の時期や雨天の翌日は遊歩道の地面がぬかるんで滑りやすくなる場所があります。サンダルなどは避け、歩きやすく汚れても良いスニーカーやトレッキングシューズでお出かけください。
| 住所 | 栃木県那須塩原市関谷 |
| アクセス(電車・バス) | JR「那須塩原」駅から塩原温泉行きバス、「がま石」バス停付近下車 |
| アクセス(車)・駐車場 | 東北自動車道「西那須野塩原IC」から約20分/蟇石園地駐車場(普通車12台・大型車は駐車不可) |
| 所要時間の目安 | 40分〜1時間(駐車場から吊橋まで徒歩10〜15分+観瀑台まで往復) |
| 開放時間・料金 | 見学自由・無料 |
| 地図 | Googleマップで開く |
9. 乙女の滝(那須塩原市)清流のすぐそばまで行ける!階段30mでたどり着く板室の涼

水辺までわずか階段30m!板室の清流で天然の涼を浴びる「乙女の滝」
那須塩原市の板室(いたむろ)温泉エリアからほど近い場所にある「乙女の滝」。白笹山を源流として流れる清流・沢名川にかかる、幅約5m・落差約10数mの美しい名瀑です。
その名前が示す通り、轟音を立てて激しく落下する荒々しい滝とは異なり、繊細で優美な雰囲気が際立っています。幾筋もの白い水の膜が、階段状になった岩肌を優しく滑り落ちていく様子は、いつまで眺めていても飽きない清らかな美しさです。緑深い木々と澄み切った水面のコントラストが、夏の疲れを優しく癒やしてくれます。
川べりまで降りて、足元から全身で涼感を味わう
この滝最大の魅力は、なんといっても水際までのアクセスの良さと距離の近さです。駐車場から整備された階段を約30m下ると、まずは滝全体を見渡せる観瀑台へ到着します。そこからさらに30mほど下っていくと、あっという間に川べりまで降りることができます。
今回ご紹介している10箇所の滝のなかでも、最も水に近づけるのがこの乙女の滝です。川べりに立てば、透き通った清流のせせらぎとともに、水しぶきを含んだ天然の冷気が足元から立ちのぼり、夏の暑さを一気に忘れさせてくれます。周辺は古くからの湯治場である板室温泉が近いため、滝でひんやりと涼んだ後に、風情ある温泉街へ立ち寄ってひと風呂浴びるという贅沢なドライブコースも大変おすすめです。
【お出かけ前のポイントと注意点】
- 充実した設備: 普通車約20台分の無料駐車場があり、東側には公衆トイレも完備されています。移動距離が短いため、お子様連れのファミリーにもおすすめのスポットです(※公衆トイレは12月中旬〜3月中旬の冬季期間は閉鎖となります)。
- 足元の装備に注意: 水辺へ降りる階段や周辺の岩場は、水気を含んで大変滑りやすくなっています。サンダルなどは避け、グリップ力のある歩きやすいスニーカー等でお出かけください。
- 立ち入り制限について: 令和3年(2021年)3月に発生した土砂崩れの影響により、遊歩道の一部先へは接近が制限されています。安全のため、必ず現地の案内板や立ち入り禁止の指示に従ってご見学をお願いいたします。
| 住所 | 栃木県那須塩原市板室703 |
| アクセス(電車・バス) | JR「那須塩原」駅または「黒磯」駅から板室温泉行きバス、「乙女の滝」付近下車 |
| アクセス(車)・駐車場 | 東北自動車道「黒磯板室IC」から約20分/乙女の滝駐車場(普通車約20台・無料・トイレあり/トイレは12月中旬〜3月中旬閉鎖) |
| 所要時間の目安 | 15〜30分(観瀑台・川べりまで往復) |
| 開放時間・料金 | 見学自由・無料 |
| 地図 | Googleマップで開く |
10. 龍門の滝(那須烏山市)駅チカで出会える大迫力!列車とのコラボも楽しめる幅65mの巨大瀑布

「滝駅」から徒歩5分の圧倒的スケール!幅65mの大パノラマ「龍門の滝」
那須烏山市(なすからすやまし)を流れる江川にかかる「龍門(りゅうもん)の滝」は、高さ約20mに対し、幅が約65mにも及ぶ横に広い大瀑布です。大蛇が棲むという伝説がその名の由来になっており、落差よりも「幅の広がり」で見せる大迫力の景観が特徴。視界いっぱいに広がる水の壁から、横一面に響き渡る滝の轟音が全身を包み込む独特の体験ができます。
電車と滝の奇跡のコラボ!車なしでも行ける気軽な絶景
この滝の最大の魅力は、JR烏山線「滝駅」から徒歩わずか5分という驚きのアクセスの良さです。駅名がそのまま「滝」である通り、電車を降りて整備された遊歩道を少し歩けば到着するため、夏の暑い日に「車を運転せず気軽に涼みに行きたい」という方にもぴったりのスポットです。
さらに、滝のすぐ上をJR烏山線の線路が通っており、タイミングが合えば「巨大な滝の上をローカル列車が走る」という、全国的にも非常に珍しい景色を撮影することができます。
【お出かけ前のポイントと注意点】
- 周辺の散策スポット: 滝の近くには「龍門ふるさと民芸館」や「太平寺」があり、周辺をのんびり歩いて回るコースもおすすめです。
- 四季折々の美しさ: 夏の涼はもちろん、春の桜、秋の紅葉、冬の氷結した滝(氷瀑)と、季節ごとに全く異なる表情を見せてくれます。
- 撮影時のマナー: 列車と滝を撮影する際は、鉄道敷地内や他人の私有地への無断立ち入り、交通法規等に違反する行為は絶対におやめください。マナーを守って安全に絶景をお楽しみください。
| 住所 | 栃木県那須烏山市滝414 |
| アクセス(電車・バス) | JR烏山線「滝」駅から徒歩約5分 |
| アクセス(車)・駐車場 | 北関東自動車道「宇都宮上三川IC」から約50分/龍門の滝駐車場(無料。台数は要確認) |
| 所要時間の目安 | 20〜30分 |
| 開放時間・料金 | 見学自由・無料 |
| 地図 | Googleマップで開く |
猛暑を避けて120%楽しむ!夏の栃木「滝めぐり」3つの鉄則(標高・木陰・時間帯)
奥日光は、羽織れる服を1枚持っていくこと
奥日光は中禅寺湖でも標高1,269m。気象庁の平年値(1981〜2010年、観測所「奥日光」)では8月の平均最高気温が22.6℃、平均気温は18.7℃しかありません。真夏でも半袖だけだと肌寒く感じることがあるので、薄手の羽織るものを1枚持っていくのが正解です。反対に、那須烏山や日光市街は平地の暑さなので、標高差で服を調節できるようにしておくと1日が快適になりますよ。
木陰を歩く滝と、車を降りてすぐの滝を組み合わせる
同じ「涼しい滝」でも中身はけっこう違います。木陰でじっくり涼みたいなら、遊歩道0.7kmを20分歩く竜化の滝や、沢沿いを15分登る裏見ノ滝がぴったり。反対に、エレベーターで下る華厳滝、バス停から2分の竜頭ノ滝、階段30mで観瀑台に着く乙女の滝は、暑い日でも体がラク。歩く滝を午前中に、歩かない滝を日ざしの強い時間に振り分けると、1日がぐっと過ごしやすくなります。
6〜10月の雨の日と翌日は、霧降の滝を避ける
日光市観光協会が、霧降の滝について「6月から10月の雨天時やその翌日、ヤマビルの目撃情報や被害報告が多く寄せられている」と注意を呼びかけています。夏に行くなら晴れた日を選び、長め丈のボトムスと靴下、虫よけを用意してください。ほかの滝でも沢沿いの道は雨の翌日は滑りやすいので、サンダルではなく歩きやすいスニーカーで。
小銭の準備と、空模様の変化に気をつけて
湯滝の駐車場は夏は有料(普通車500円)、華厳滝のエレベーターは往復で大人600円。現金を少し用意しておくと慌てません。そして山の天気は変わりやすいもの。上流で雨が降ると、自分のいる場所は晴れていても川の水位が急に上がることがあります。空が急に暗くなってきたり、水が濁ってきたら、迷わず水辺から離れてくださいね。回顧の滝周辺はクマ出没への注意も呼びかけられているので、音の出るものがあると安心です。
栃木の滝に関するよくある質問
Q1. 夏に栃木で滝を見に行くなら、どこがおすすめですか?
とにかく涼しさを求めるなら奥日光です。中禅寺湖は標高1,269mで、気象庁の平年値では8月の平均最高気温が22.6℃。華厳滝・竜頭ノ滝・湯滝が車20分圏内にあるので、1日で3つ回れます。水しぶきを浴びたいなら滝壺の目の前に観瀑台がある湯滝、木陰を歩きたいなら塩原の竜化の滝、水辺まで下りたいなら板室の乙女の滝がぴったりですよ。
Q2. 電車やバスだけで行ける滝はありますか?
はい。いちばん便利なのはJR烏山線「滝」駅から徒歩約5分の龍門の滝(那須烏山市)で、駅名がそのまま「滝」なんです。虹見の滝も野岩鉄道「龍王峡」駅からハイキングコース入口がすぐ。奥日光の華厳滝は「中禅寺温泉」バス停から徒歩約5分、竜頭ノ滝は「竜頭の滝」バス停から徒歩約2分、湯滝は「湯滝入口」バス停から徒歩約5分でアクセスできます。
Q3. 日本三名瀑・日光三名瀑に選ばれている滝はどれですか?
日本三名瀑にかぞえられているのは華厳滝です。そして日光三名瀑は、華厳滝・霧降の滝・裏見ノ滝の3つ。この記事では日光三名瀑を3つとも紹介しているので、まとめて回りたい方はぜひ。なお日本三名瀑の残りは和歌山の那智の滝、茨城の袋田の滝とされることが多く、袋田の滝も関東にあります。
Q4. 夏の避暑ドライブにおすすめの滝めぐりコースはありますか?
奥日光を1日でつなぐコースが定番です。華厳滝(エレベーターで観瀑台)→竜頭ノ滝(茶屋で休憩)→湯滝(滝壺の目の前)と回れば、標高を上げながら涼しくなっていきます。塩原エリアなら竜化の滝(遊歩道20分)→回顧の滝(遊歩道10〜15分+吊橋)で、渓谷の木陰をたっぷり歩けますよ。日光市街に泊まって、翌日は鬼怒川の虹見の滝へ、という2日間の組み方もおすすめです。
Q5. 小さい子ども連れでも行きやすい滝はどこですか?
歩く距離で選ぶのがいちばんです。エレベーターで観瀑台まで下れる華厳滝、バス停から徒歩2分の竜頭ノ滝は、歩く距離が短くて安心。乙女の滝は階段30mで観瀑台、さらに30mで川べりまで下りられるので水遊び気分も味わえますが、階段と岩場は大変滑りやすいので手をつないで歩いてくださいね。反対に裏見ノ滝(徒歩15分)・竜化の滝(徒歩20分)・回顧の滝(徒歩10〜15分+幅1mの吊橋)・虹見の滝(帰りは階段の登り返し)は、それなりに歩く覚悟が必要です。
暑い夏こそ、栃木の滝めぐりへ
今回は、夏でも涼しく過ごせる栃木の滝を10か所ご紹介しました。日本三名瀑の華厳滝、日光三名瀑をそろえる霧降の滝と裏見ノ滝、駅から徒歩5分の龍門の滝、水辺まで下りられる乙女の滝。同じ滝でも、涼み方はそれぞれ違うんです。気になる涼み方から選んでみてくださいね。
奥日光は8月でも平均最高気温22.6℃と涼しいので、薄手の羽織るものを1枚。歩く滝と歩かない滝を組み合わせて、日ざしの強い時間をうまくかわすのがコツですよ。
通行状況・営業時間・料金は変わることがあります。本記事は2026年7月時点で確認した情報をもとにしていますので、お出かけ前に各施設・自治体・観光協会の公式サイトで最新情報をご確認くださいね。とくに裏見ノ滝の遊歩道は過去に工事で通行止めになったことがあるので、事前確認をおすすめします。
水しぶきに包まれるひとときは、山が近い栃木ならではの涼しさ。この夏いちばん涼しい思い出を探して、週末の小さな旅に出かけてみませんか。

