豊橋の北東、石巻山の麓にたたずむ里宮と、中腹の森に包まれた山上社を合わせてお参りする古社です。下社は集落に寄り添う静けさがあり、鳥居の先に蕃塀が立つことで、社殿をすぐに見通せない奥行きが印象に残ります。時間に余裕があれば下社のあとに山上社へ向かうと、里と山の両方から守られてきたこの地の信仰が感じやすくなります。鬼祭にゆかりの厄除けや、管粥祭に重なる五穀豊穣、暮らしに寄り添う家内安全まで、願いごとの幅が広いのも魅力です。公共交通なら「石巻登山口」から歩いて向かいやすく、静かに回るなら祭礼日を外した午前が合いそうです。