「毎日暑くて、外に出る気がしない…」「涼しいところでのんびりしたいけど、あんまり歩くのはしんどいんだよね」真夏のお出かけ先って、悩みますよね。

そんなときにおすすめなのが、長野の湖と池です!8月でも東京より6℃以上涼しく、朝晩は長袖が心地よいほど!涼しさの秘密はズバリ「標高」です。この記事では、標高1,200m超のスポットを中心に厳選しました。車のドアを開けた瞬間にわかる、別世界のひんやりとした空気を感じられるスポットをお届けします。

まずは早見表をチェックして、この夏いちばん涼めそうな湖・池を見つけてくださいね。

長野の湖・池8選 早見表【エリア×タイプ】

No.スポット名エリアタイプ通年/季節
1鏡池北信(戸隠)水鏡冬季は車で入れず
2木戸池北信(志賀高原)ドライブ沿い季節限定
3雲場池東信(軽井沢)避暑地の散策通年
4白駒の池東信(北八ヶ岳)高所・苔4月下旬〜11月中旬
5女神湖東信(立科)高原の湖通年
6大正池中信(上高地)立ち枯れ木・水鏡季節限定・マイカー規制
7御射鹿池南信(奥蓼科)水鏡通年
8白樺湖南信(ビーナスライン)高原リゾート通年

※番号は紹介順の通し番号で、スポットの順位やおすすめ度を表すものではありません。

1. 鏡池(長野市)山がまるごと水に入る!戸隠山を映す標高1,205mの水鏡

切り立った岩壁が水面にすっぽり!戸隠山を映す標高1,205mの「鏡池」

長野市戸隠(とがくし)にある「鏡池(かがみいけ)」。鏡池林道を進んで木立が切れると視界がいっぺんに開け、顔を上げると戸隠山の切り立った岩壁が水面にまるごと入っています。まるで山が水の中に、もう一つ立っているような大パノラマは絶景です!池が戸隠山の南側の麓にあるので岩壁を水面から見上げる形になり、風が凪ぐと山がそのまま水に収まるんですよ。標高1,200mを超える谷あいなので、夏の朝でも空気はしっかり冷えています。ちなみに、戸隠山は古くから戸隠信仰の山として知られてきた場所なのだとか。

駐車場から歩いてすぐ!一周30分の水鏡さんぽで見え方がどんどん変わる

この池の楽しみは、なんといっても歩く位置を変えるたびに映り込む角度が変わること!湖畔の散策路は一周30分から1時間ほど。木立が日ざしを遮ってくれるので、真夏でも汗をかかずにぐるっと回れますよ。水面が整うのは風が落ちた早朝で、その時間に写真を撮る人たちで賑わうことが多いのだとか。もう1か所足すなら、小鳥ヶ池を経て戸隠神社奥社の参道へ抜ける道へ。樹齢を重ねた杉並木が続いていて、木陰を歩くだけでも涼しいですよ。

【お出かけ前のポイントと注意点】

  • クマへの備え:戸隠一帯はクマの生息域です。鈴など音の出るものを携帯してください。
住所 長野県長野市戸隠
アクセス(電車・バス) JR長野駅からアルピコ交通バス 70系統で「戸隠中社」下車、徒歩約40分(鏡池林道経由)。春夏秋ダイヤは2026年4月1日〜12月4日(予定)
アクセス(車)・駐車場 上信越道 長野IC から県道35号 → 戸隠バードライン経由。中社の鳥居を過ぎた先で「鏡池」案内板に従い鏡池林道へ左折/駐車場:無料。大駐車場 約52台+湖畔入口の路肩 約12台、身障者用も数台
所要時間の目安 30分〜1時間(湖畔の散策路のみ)
開放時間・料金 見学自由。10月の紅葉シーズンの土日は9:00〜16:30に鏡池林道が一方通行規制。冬季は車両通行不可
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2. 木戸池(山ノ内町)エンジンを切ったら目の前!標高1,650mの高原の池

車を降りて数歩で水辺へ!シラカバに囲まれた標高約1,650mの「木戸池」

山ノ内町の志賀高原、標高およそ1,650mにある「木戸池(きどいけ)」。駐車場に停めて車を降りれば、目の前がもう池です!数歩あるけば、すぐに水辺に立てます。まわりを囲むのはシラカバとダケカンバ。志賀草津高原ルート(国道292号)に面していて、標高が高いぶん夏でも空気が涼しいまま。東京が猛暑日でも、ここは別世界の涼しさなんですよ。長い山岳ドライブの途中で、ふっと視界が開けて水面が現れる。まさに天然のクールダウンスポットです。

車で立ち寄れる山岳ドライブの休憩地点!無料駐車場もトイレも温泉旅館まで揃う

この池があるのは、車で約1時間かけて走り抜ける山岳ドライブウェイ「志賀草津高原ルート」の途中。車で走る距離は全長42km、最高地点の渋峠(しぶとうげ)は標高2,172mです。車で走っていくと、丸池や木戸池が次々に現れるんです。池のまわりを眺めて20分から30分で足りる規模なので、長距離の運転の合間に、涼みがてらサクッと立ち寄れるのが嬉しいポイント。無料駐車場と公衆トイレ、温泉旅館、バス停まで揃っているので、ここを休憩地点に決めておくとルート全体の計画がぐっと立てやすくなりますよ。もう1か所足すなら、車でそのまま北へ。最高地点の渋峠(標高2,172m)まで上がれば、雲の上のような眺めが待っています。

【お出かけ前のポイントと注意点】

  • 火山の規制:草津側は火山活動に応じた規制がかかることがあります。走行前に道路管理者と志賀高原公式の最新情報を確認してください。
  • クマへの備え:志賀高原はクマの生息域です。鈴など音の出るものを携帯してください。
住所 長野県下高井郡山ノ内町志賀高原
アクセス(電車・バス) 長野電鉄 湯田中駅から長電バス志賀高原方面「木戸池」下車すぐ。バスの本数は限られるため、事前に時刻表を確認してください。
アクセス(車)・駐車場 志賀草津高原ルート(国道292号)沿い/駐車場:無料駐車場・公衆トイレあり
所要時間の目安 20〜30分
開放時間・料金 見学自由。標高約1,650m。志賀草津高原ルートは例年11月下旬〜4月下旬が冬季通行止め(年により変動)
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3. 雲場池(軽井沢町)避暑地の涼しさを歩いて確かめる!軽井沢駅から行ける水鏡

木立の間に細長い水面が!避暑地の散策路として愛されてきた「雲場池」

軽井沢町にある「雲場池(くもばいけ)」。軽井沢駅の北口を出て本通りを直進、東雲(しののめ)の信号を左折して歩いていくと、木立の間に細長い水面が見えてきます。徒歩20〜25分ほどの道のりです。池のまわりには遊歩道が整備されていて、水際まで下りられますよ。御膳水(ごぜんすい)を源とする小川がつくった池と言われ、駅から歩ける立地から、避暑地の散策路として長く親しまれてきた池なんです。気象庁の平年値で8月の日平均気温が20.8℃、朝は17.1℃まで下がる軽井沢の涼しさを、歩きながら体で確かめられる場所ですね。

一周わずか15〜20分!木立の下を歩いて避暑地の涼しさを満喫

この池の最大の魅力は、車を出さずに避暑地の涼しさを味わえること!遊歩道は木立の下を通るので、日ざしを避けて歩けます。遊歩道は一周15〜20分で、水面を正面から見る位置が何度も現れます。写真を撮ったり野鳥を眺めたりするなら、45分から1時間はみておくと落ち着いて回れますよ。ただし池のすぐ近くに駐車場はありません。最寄りの駐車場からも約1km、歩いて10分ほどかかるので、電車で来てそのまま歩くほうが結果的にずっと楽なんです。もう少し歩くなら、旧軽井沢銀座通りや六本辻(ろっぽんつじ)方面へ足を伸ばしてみてください。駅から雲場池を経由してぐるりとつなげられるので、半日の散策コースになりますよ。

【お出かけ前のポイントと注意点】

  • 紅葉期の混雑:紅葉期は周辺道路が渋滞します。軽井沢町公式が公共交通機関の利用を呼びかけています。
住所 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢
アクセス(電車・バス) JR軽井沢駅 北口から徒歩約20〜25分(軽井沢町公式は経路のみ案内で所要分数の明記はなし)。駅前の本通りを直進 → 東雲の信号を左折(雲場通り)→ 六本辻ラウンドアバウト方面
アクセス(車)・駐車場 上信越道 碓氷軽井沢IC から車約20分/駐車場:池のすぐ近くに駐車場はありません。最寄りの駐車場からも約1km(徒歩約10分)。軽井沢町は町内移動に徒歩・自転車・バスの利用を案内しています
所要時間の目安 一周15〜20分。撮影や野鳥観察、混雑を含めると45〜60分
開放時間・料金 見学自由
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4. 白駒の池(佐久穂町)まるで苔のカーペット!標高2,115mの原生林に囲まれた池

足元をおおう苔がすごい!「日本の貴重なコケの森」を抜けた先の標高2,115m

佐久穂町(さくほまち)の北八ヶ岳、標高2,115mにある「白駒の池(しらこまのいけ)」。駐車場から木道に入って15〜20分、歩いていると足元をおおうシラビソとコメツガの林床に目が行きます。とにかく苔が厚いんです。まるで緑のカーペットを敷きつめたような森を抜けると、そこに池が広がります。国内で標高2,000mを超える自然湖としては最大級とされる池で、一帯は「日本の貴重なコケの森」に選定されているんですよ。この記事でいちばん高い場所なので、涼しさもいちばん。夏でも気温が低く、雨具と防寒着があったほうが安心なくらいです。

標高2,000m超なのに木道でらくらく!土日祝は無料シャトルバスも走る

標高2,000m超と聞くと身構えますが、急な登りがなく木道が整備されているので、泥々とした道を歩かなくて大丈夫!池までは片道15〜20分なので、水辺を眺めて帰るだけなら往復40分ほど。それだけでも苔の森は十分に楽しめます。そしてうれしいのが、例年7月中旬から土日祝は無料シャトルバスが走ること。駐車料金がかからず満車待ちも避けられるので、土日ならこちらを使うのがおすすめです。

【お出かけ前のポイントと注意点】

  • 標高と装備:標高2,100m級のため夏でも気温が低く、雨具と防寒着が必要です。
  • 足元:木道と苔は濡れると滑ります。滑りにくい靴でお出かけください。
  • 一周コースを歩くなら:1時間30分から2時間かかります。シャトルバスなら白駒の池入口発の最終15:30、車なら日没から逆算して歩き出してください。
  • クマへの備え:北八ヶ岳はクマの生息域です。鈴など音の出るものを携帯してください。
住所 長野県南佐久郡佐久穂町(北八ヶ岳・国道299号 麦草峠付近)
アクセス(電車・バス) JR小海線 八千穂駅からタクシー等(定期路線の便は少ない)/例年7月中旬から土日祝のみ無料シャトルバス運行(八千穂高原スキー場駐車場 ⇄ 白駒の池入口・約30分間隔)
アクセス(車)・駐車場 中央道 諏訪IC または中部横断道 八千穂高原IC から国道299号へ/白駒の池入口有料駐車場(二輪車200円・普通車600円・中型車1,200円・大型車1,800円)
所要時間の目安 駐車場から池まで徒歩約15〜20分。池一周+苔の森散策で1時間30分〜2時間
開放時間・料金 池自体の入場料はなく駐車料金のみ。トイレは協力金50円。麦草峠(国道299号メルヘン街道)は2026年11月14日から冬期通行止め・2027年4月17日11:00解除予定
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5. 女神湖(立科町)正面に蓼科山!250台の無料駐車場から歩いて2分

車を降りて2分で蓼科山と向かい合う!標高約1,540mの「女神湖」

立科町(たてしなまち)、蓼科山(たてしなやま)の北麓にある「女神湖(めがみこ)」。湖面標高はおよそ1,540m。駐車場から歩いて2分ほどで湖畔に出ると、正面にそびえる蓼科山の堂々とした姿が水面に映り込みます。もともとは農業用のため池として造られた人造湖で、標高1,500m超だけあって夏の風が涼しい高原です。蓼科山は「女神山」とも呼ばれてきた山で、湖の名もそこに由来すると伝えられています。名前からして、この山とセットの湖なんですね。

駐車場250台で満車の心配なし!スワンボートもカヤックも楽しめる

この湖の嬉しいポイントは、なんといっても無料駐車場が普通車250台停められる広さがあること!連休でも停められるかどうかでハラハラしなくていいのは、車で出かける人にとってかなり大きいですよね。湖畔の遊歩道は30分ほどで一周でき、歩きながら蓼科山の見え方が変わっていきます。女神湖センターでは食事のほかスワンボートやカヤックも楽しめるので、家族で来ても退屈しないのがこの湖の強み。ゆっくり回って1時間、アクティビティを入れると2時間以上たっぷり過ごせます。もう1か所足すなら、同じビーナスライン沿いの白樺湖まで車で20分ほど。この道を実際に走った体験記もあるので、ドライブの雰囲気はビーナスラインで楽しむ、絶景ドライブ体験をのぞいてみてください。雲海やログハウスのカフェの話が出てきますよ。

住所 長野県北佐久郡立科町
アクセス(電車・バス) JR中央本線 茅野駅からバス約45分、下車後徒歩約2分。バスの本数は限られるため、事前に時刻表を確認してください。
アクセス(車)・駐車場 上信越道 佐久IC から車約50分/中央道 諏訪IC から車約40分/駐車場:無料駐車場 普通車250台・大型車80台
所要時間の目安 30分〜1時間(湖畔遊歩道)/アクティビティ利用で2時間以上
開放時間・料金 湖畔の散策は自由。女神湖センターの営業時間・料金は公式で確認
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6. 大正池(松本市)水のなかに木が立っている!?焼岳の噴火が生んだ上高地の絶景

まるで水に浮かぶ枯れ木の森!1915年の焼岳噴火が生んだ「大正池」

松本市の上高地(かみこうち)にある「大正池(たいしょういけ)」。沢渡(さわんど)でシャトルバスに乗り換えて約30分、「大正池」で降りると、目の前に立ち枯れの木が並んでいます。水のなかにそのまま木が立っている、ほかでは見ない風景です。この池は1915年(大正4年)の焼岳(やけだけ)の噴火で梓川(あずさがわ)がせき止められてできたもので、名前もその成り立ちに由来します。標高約1,500mで朝晩は冷えるほどなので、真夏の避暑地としても人気です。あのとき水没した木々が枯れたまま残っていて、背後の穂高連峰と焼岳とあわせて、上高地を象徴する眺めをつくっているんです。

バス停の目の前がもう絶景!河童橋まで平坦な道を1時間さんぽ

この池の最大の魅力は、バス停がそのまま展望台だということ!歩いてたどり着く必要がないんです。水面がもっとも静かなのは早朝で、霧が立つ日は立ち枯れの木がシルエットになって浮かびます。バス停で降りて池を眺めるだけなら、歩く必要はまったくありません。もし歩きたくなったら、ここから田代池・田代橋を経て河童橋(かっぱばし)まで、梓川沿いの遊歩道が約3.5km・徒歩1時間ほど続いています。平坦な道なので坂を登ることはなく、上高地を歩くなら大正池からのスタートが定番ですよ。ひとつ前提があって、上高地は通年マイカー規制。釜トンネルより先へ自家用車は入れません。「沢渡駐車場」か「あかんだな駐車場」に停めて、シャトルバスかタクシーに乗り換えます。

【お出かけ前のポイントと注意点】

  • 帰りの時刻から逆算:沢渡・あかんだなでの乗り換えが前提です。往復のバス時刻を先に確認してください。
  • クマへの備え:クマの生息域です。2026年5月22日から松本地域にツキノワグマ出没注意報が出ています。環境省の上高地ビジターセンターの「クマ目撃情報」を出発前に確認し、鈴など音の出るものを携帯してください。
住所 長野県松本市安曇 上高地
アクセス(電車・バス) アルピコ交通上高地線 新島々駅からバス。または沢渡・平湯からシャトルバスで「大正池」下車
アクセス(車)・駐車場 通年マイカー規制(釜トンネルより先は自家用車通行不可)。沢渡駐車場(約2,000台・普通車1日800円が目安)または あかんだな駐車場(約850台・1日600円が目安)でシャトルバスに乗り換え
所要時間の目安 大正池〜河童橋の遊歩道 徒歩約1時間(約3.5km)
開放時間・料金 見学自由。2026年シーズンは4月17日開山・11月15日閉山(冬季閉山期間は2025年11月16日〜2026年4月中旬)
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7. 御射鹿池(茅野市)東山魁夷が描いた水鏡!車を降りて数歩の絶景

カラマツ林が上下そろって並ぶ!農林水産省「ため池百選」の静かな水面

茅野市(ちのし)の奥蓼科(おくたてしな)、標高およそ1,500mの林のなかにある「御射鹿池(みしゃかいけ)」。車を降りて数歩あるけば、もう水面の前に立っています。対岸のカラマツ林が、木の輪郭まで上下そろって並んでいます。まるで水面が一枚の鏡に入れ替わったような静けさです。標高1,500mの林のなかなので、真夏でも木陰はひんやりしています。いまも農業に使われている現役のため池で、水面がほとんど波立たないのは、酸性の水質で魚が少なく、水草もあまり育たないからなんですよ。農林水産省の「ため池百選」に選ばれた池でもあります。日本画家・東山魁夷(ひがしやまかいい)の「緑響く」は、この水面がモチーフになったと伝えられています。

体力ゼロで絶景に会える!無料駐車場は池の正面に31台

この池の最大の魅力は、なんといっても体力をまったく使わずに絶景に会えること!山を登る必要も、長い遊歩道を歩く必要もありません。無料駐車場は池の正面で普通車が31台停められる広さで、車を降りて数分の場所とは思えないほどの静けさが待っています。水面が完全に整うのは風のない早朝で、少し風が渡るだけで映り込みは崩れ、やむとまた戻る。それを眺めているうちに20分、30分たっているので、滞在は20〜30分みておくと落ち着いて見られますよ。何もしないでただ水面を見ている時間って、案外ぜいたくですよね。もう1か所足すなら、車で数分の「おしどり隠しの滝」と明治温泉へ。水面を見てから湯に入るのが、奥蓼科らしい半日の使い方です。

【お出かけ前のポイントと注意点】

  • 立ち入りについて:いまも農業に使われているため池で、堤防内は立入禁止です。観光客向けの安全施設はなく、決められた見学場所から眺め、護岸や農地には踏み込まないでください。
  • クマへの備え:奥蓼科は森林域で、クマの生息域です。鈴など音の出るものを携帯してください。
住所 長野県茅野市豊平奥蓼科
アクセス(電車・バス) JR中央本線 茅野駅からアルピコ交通 奥蓼科渋の湯線 約45分「明治温泉入口」下車。バスの本数は限られるため、事前に時刻表を確認してください。
アクセス(車)・駐車場 茅野駅から車約30分。カーナビに「御射鹿池」がない場合は「明治温泉旅館(0266-67-2660)」を目的地に設定すると手前600mほどで到着/駐車場:無料駐車場 普通車31台・大型バス5台
所要時間の目安 20〜30分
開放時間・料金 見学自由・無料。堤防内は立入禁止で、池に近づくことはできません(農業用のため池。観光客向けの安全施設は設置されておらず、関係者以外立入禁止)
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8. 白樺湖(茅野市)ホテルも遊園地も美術館も!ビーナスラインの拠点になる湖

正面に蓼科山!ビーナスラインの起点近く、標高約1,416mの「白樺湖」

茅野市北山、標高およそ1,416mにある「白樺湖(しらかばこ)」。ビーナスラインに入ってすぐ、正面に蓼科山を望む湖が現れます。もともとは農業用水を確保するために造られた人造湖。標高1,400m超の高原なので、夏の日ざしのなかでも風は涼しいんですよ。全国的に知られるドライブルート「ビーナスライン」の起点近くにあって、車山(くるまやま)・霧ヶ峰・美ヶ原方面へ抜ける動線の入口にあたるんですよ。

誰と行っても行き先が余る!8か所でいちばん設備が整ったエリア

この湖の嬉しいポイントは、誰と行っても行き先が余ること!湖畔には宿泊施設や遊園地、美術館などが集まっていて、この8か所のなかではいちばん設備が整ったエリアです。湖畔の遊歩道からは蓼科山を正面に見ながら歩けるので、景色を見たい人と遊びたい人が一緒でも困らないんですよね。散策なら1時間から、施設を使うなら半日はたっぷり過ごせます。もう1か所足すなら、車でビーナスラインを北へ走れば女神湖まで20分ほど。南へ向かえば車山高原の展望が待っています。どちらへも寄り道しやすい位置ですよ。

【お出かけ前のポイントと注意点】

  • 駐車料金:駐車料金は時期により変わるため、訪問前に施設の公式情報で確認してください。
住所 長野県茅野市北山白樺湖
アクセス(電車・バス) JR中央本線 茅野駅からアルピコ交通 白樺湖・車山高原線で「白樺湖入口」まで約35分(東白樺湖まで約42分)
アクセス(車)・駐車場 中央道 諏訪IC から車約40分。ビーナスライン沿い/駐車場:周辺施設の駐車場を利用(白樺リゾート池の平ホテル駐車場は約2,100台。平日無料、土日祝・GW・夏期は1日1,000円が目安)
所要時間の目安 1時間〜(湖畔散策)/施設利用で半日
開放時間・料金 湖畔の散策は自由。各施設の料金は公式で確認
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長野の湖・池に関するよくある質問

Q1. 夏でも涼しいのはどこですか?

いちばん涼しいのは標高2,115mの白駒の池(佐久穂町)で、苔の森は日ざしがほとんど届かず、夏でも羽織るものがほしくなるほどです。車を降りてすぐ涼みたいなら標高約1,650mの木戸池(山ノ内町)。数歩で水辺に立てて、東京が猛暑日でも別世界の空気ですよ。気象庁の平年値(1991〜2020年)では軽井沢の8月の日平均気温が20.8℃で、東京の26.9℃より6℃以上低い数字です。朝の日最低気温は17.1℃(東京は23.5℃)。雲場池(軽井沢町)は、その涼しさを歩いて確かめられる池ですよ。この記事は標高1,200mを超える高原の湖・池を中心に選んでいます(雲場池のある軽井沢は気象庁の観測所がある避暑地)。

Q2. あまり歩かずに楽しめる湖はどこですか?

この記事は「あまり歩かずに行ける」を基準に選んでいるので、8か所すべてが対象です。いちばん歩かないのは御射鹿池(茅野市)と木戸池(山ノ内町)で、どちらも駐車場から数歩で水辺に立てます。女神湖(立科町)も駐車場から徒歩2分、大正池(松本市)はバス停の目の前が絶景です。水辺までいちばん歩くのが白駒の池(佐久穂町)の片道15〜20分ですが、木道が整備されていて急な登りがないので、標高2,115mでも無理なく歩けますよ。池を眺めて帰るだけなら往復40分ほどで、一周コースを歩くかどうかは現地で決められます。

Q3. 車がなくても行ける湖はありますか?

軽井沢駅から徒歩20〜25分の雲場池(軽井沢町)が、電車だけで完結するいちばん手軽な池です。木戸池(山ノ内町)と大正池(松本市)はバス停を降りた目の前が水辺。御射鹿池(茅野市)はJR茅野駅からバスで約45分、「明治温泉入口」下車です。女神湖(立科町)は茅野駅からバス約45分+徒歩2分、白樺湖(茅野市)は茅野駅からバス約35分で行けます。ただしバスの本数が限られ、季節ダイヤ(春夏秋と冬でダイヤが変わる)や平日・土日祝で運行便が異なる路線もあります。行きの便より先に、帰りの最終便の時刻を確認してくださいね。

Q4. 子ども連れでも楽しめる湖はどこですか?

いちばん受け皿が大きいのは白樺湖(茅野市)で、湖畔に遊園地や美術館が集まっているので、景色に飽きても行き先があります。女神湖(立科町)は女神湖センターでスワンボートやカヤックが楽しめて、無料駐車場が普通車250台停められる広さなので停めやすいのも安心。御射鹿池(茅野市)と木戸池(山ノ内町)は車を降りて数歩で水辺なので、小さいお子さん連れでも負担がありません。

Q5. クマへの備えは必要ですか?

長野県は「県内の森林はすべてクマの生息域であり、目撃情報がない地域でもクマと出会う可能性がある」と公式に呼びかけています。この記事の8か所のうち森林域にあるのは鏡池・木戸池・白駒の池・大正池・御射鹿池の5か所ですが、いずれも車やバスを降りて数歩〜20分で水辺に着く場所なので、長い時間ひとりで山道を歩くことはありません。そのうえで、鈴やラジオなど音の出るものを携帯し、朝夕の薄明時のひとり歩きは控えてください。食べ物やゴミを放置しないことも、あわせてお願いします。早い時間に出かけるなら、長野県の「ツキノワグマ情報マップ」でお出かけ先の状況をチェックしておくと安心ですよ。

Q6. 1泊2日で複数めぐるなら、どう組むと回りやすいですか?

エリアをまとめるのが基本です。ビーナスライン沿いなら女神湖と白樺湖が車で20分ほどの距離。南信でまとめるなら御射鹿池・白樺湖・女神湖が近く、どれも歩く時間が短いので1日で3か所回っても疲れませんよ。コツは、水鏡を狙う池を朝いちばんに置いて、施設のあるエリアを午後に回すこと。宿を奥蓼科や志賀高原の温泉にとれば、朝は静かな水面、夕方は湯につかるという1日の組み立てができます。

まとめ

今回は、車や電車で行けて、あまり歩かずに涼める長野の湖と池を8か所ご紹介しました。エンジンを切ったら目の前が水面の木戸池と御射鹿池、駅から歩ける雲場池、バス停の目の前が絶景の大正池、厚い苔の森を抜けて出会う白駒の池。どれも標高1,200mを超える高原にあるので、真夏でも空気がまるごと違います。登山や長い山道歩きが必要な池は入れていないので、思い立った日にそのまま出かけられるのが、この8か所の共通点ですよ。

そのうえで、ひとつだけ覚えておくと得をすることがあります。水面がいちばん静かなのは、風が落ちた朝だということ。宿を1時間早く出るだけで、同じ池がまったく違う顔になります。早起きが苦にならなくなった今だからこそ、味わえる時間かもしれません。朝の涼しい空気のなかで上下そろって山が並ぶあの景色を、この夏のお休みに見に行ってみませんか。