千葉県で厄除けを願うなら、香取神宮(かとりじんぐう)や検見川神社(けみがわじんじゃ)などがおすすめです。八方除で名高い社から、148段の「厄祓坂」を上る安房国一宮まで、災厄を祓う信仰を伝える神社が県内各地にあります。
この記事では、千葉県で厄除け・厄払いにご利益があるとされる神社10社を、由緒・境内の見どころ・ご祈願の受付時間・アクセスとあわせてご紹介します。
記事の後半には、2026年・2027年の厄年早見表もまとめました。自分や家族が厄年に当たる年かどうかを確かめてから、お参りの計画を立ててくださいね。
千葉県の厄除け神社おすすめ10選
| 神社名 | ちゅうもく度 |
|---|---|
| 香取神宮 | S |
| 検見川神社 | A |
| 葛飾八幡宮 | A |
| 松戸神社 | B |
| 二宮神社 | B |
| 玉前神社 | S |
| 稲毛浅間神社 | A |
| 櫻木神社 | A |
| 洲崎神社 | B |
| 鶴谷八幡宮 | B |
香取神宮(香取市)
関東屈指の古社「下総国一宮」、武神が祓う千葉最強の厄除け神社
香取神宮は、千葉県香取市に鎮座する下総国一宮で、神武天皇18年に創建されたと伝わる関東屈指の古社です。ご祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)で、武芸・国家鎮護・武運を司る武神として知られ、悪を払う象徴とされてきました。古来「神宮」の称号を許されたのは伊勢神宮・鹿島神宮・香取神宮の三社のみで、関東を代表する格式高い社として全国約400社の香取神社の総本社にあたります。厄除け・交通安全・産業指導の神として広く信仰され、元禄13年(1700年)造営の黒漆塗・檜皮葺の本殿、朱塗りの楼門はいずれも国の重要文化財に指定されています。厄年や人生の節目にぜひ参拝したい、千葉最強クラスの厄除け神社です。
随時受付のご祈祷と、地震を鎮める要石
香取神宮では御祈願を毎日奉仕しており、受付は8:30〜16:30。Web予約・電話予約はなく、本殿・拝殿の右手にある祈祷受付で随時申し込む形です。
境内の奥、旧参道を下ったところには経津主大神の荒魂をまつる奥宮があり、その近くには地震を起こす大鯰を押さえると伝わる霊石「要石」も。香取と鹿島の両神宮が地震を鎮めているという伝承が残る場所で、厄除けの参拝とあわせてぜひ巡っておきたい見どころです。
香取神宮
| 住所:千葉県香取市香取1697-1 |
| アクセス:JR成田線「佐原駅」よりタクシー約10分/佐原駅 2 番乗り場から香取市循環バス「香取神宮」下車(所要約15分) |
| 営業時間:境内自由参拝/授与所 8:30〜17:00 |
検見川神社(千葉市花見川区)
「八方除総鎮護」として知られる千葉市花見川区の古社、方位除けにも強い厄除け神社
検見川神社は、千葉市花見川区検見川町に鎮座する平安時代前期の古社で、貞観11年(869年)の創建と伝わります。全国で疫病が流行した際、素盞嗚尊(すさのおのみこと)を祀って鎮静を祈ったのが起源とされ、現在は素盞嗚尊(中神殿)・伊弉冉尊(西神殿)・宇迦之御魂神(東神殿)の三柱を「神祇三社検見川大明神」として総称します。「八方除総鎮護」として全国的に知られ、地相・家相・方位・日柄・歳回りなど森羅万象の災禍災厄を祓う八方除け祈願では幅広い信仰を集める存在です。引っ越し・新築・転職など人生の節目に参拝する人が多く、厄除けの最強形態として千葉市内でも特に参拝者の多い神社です。
八方除の御祈願と、三柱をまつる「神祇三社」
検見川神社は、地相・家相・方位などに起因する災禍を祓う八方除祈願で広く知られています。三柱の神が鎮まることから「神祇三社検見川神社」と尊称されている社です。
御祈願は予約不要で、8:30〜17:00に随時受付(年中無休。夏期・冬期で受付時間が変わる場合あり)。授与品には八方除守もあり、引っ越しや新築、方位が気になる年の参拝先として選ばれています。
検見川神社
| 住所:千葉県千葉市花見川区検見川町1丁目1 |
| アクセス:京成電鉄千葉線「検見川駅」より徒歩1分/JR総武線「新検見川駅」西口より徒歩6分 |
| 営業時間:境内自由参拝(24時間)/授与所 8:30〜17:00 |
葛飾八幡宮(市川市)
千年の歴史を誇る下総国総鎮守、八幡神が守る厄除けの神社
葛飾八幡宮は、市川市八幡に鎮座する千葉県を代表する八幡宮の一つで、寛平年間(889-898年)に宇多天皇の勅願により石清水八幡宮から勧請され、下総国総鎮守として鎮座したと伝わります。ご祭神は誉田別命(応神天皇)・息長帯姫命(神功皇后)・玉依姫命の三柱で、八幡神は武運・厄除けの神格を持つことから、平将門の奉幣、源頼朝の社殿改築、太田道灌の社壇修復、徳川家康の朱印地寄進など、歴代武家からも崇敬を集めてきました。境内の御神木「千本公孫樹(せんぼんいちょう)」は昭和6年(1931年)に国の天然記念物に指定された大イチョウで、千年以上の歴史を物語る象徴的な存在です。初詣・厄除け・七五三参拝で多くの参拝客で賑わいます。
国指定天然記念物「千本イチョウ」
境内のご神木「千本イチョウ(千本公孫樹)」は推定樹齢1200年を超え、国の天然記念物に指定されています。落雷で地上約6mのところで主幹が折れたあと、根元の周囲から多数の枝が伸びたことから千本イチョウと呼ばれるようになりました。
下総国総鎮守として1100年を越える歴史をもち、名だたる武将の崇敬を集めてきた社。秋には参道の紅葉も見どころになるので、厄除けの参拝を兼ねて訪れるのもおすすめです。
松戸神社(松戸市)
松戸の総鎮守、徳川光圀公ゆかりの伝承が残る由緒ある厄除け神社
松戸神社は、寛永3年(1626年)創建と伝わる松戸の総鎮守で、主祭神に日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀ります。江戸と水戸を結ぶ水戸街道の松戸宿に鎮座し、水戸徳川家より篤い崇敬を受けたことで知られ、徳川光圀公が鷹狩で訪れた際、御神木の大銀杏に止まる白鳥に矢を放とうとしたところ弓矢が折れ、折れた矢を奉納したという伝承が残ります。地元では厄除け・家内安全・交通安全の祈祷が盛んで、明治期の佐竹永湖筆による神楽殿の天井絵・杉戸絵は松戸市指定文化財に指定されています。地域の信仰を集める由緒ある厄除け神社です。
徳川光圀公ゆかりの大銀杏と、ご祈祷の受付
松戸という地名は、御祭神の日本武尊が武蔵国へ向かう際に当地で従将を待ったことから「待処(まつところ)」と呼ばれたことに由来すると伝わります。
水戸中納言・徳川光圀公が鷹狩りの折、境内の大銀杏に止まった白鳥へ鷹を放とうとしたところ、鷹は微動だにせず、弓を引こうとしても弓手が動かず弓も中心から折れてしまい、光圀公は折れた弓矢を奉納して御神前に鎮謝したという逸話が残っています。
ご祈祷は平日が予約制、土日は随時受付。窓口の受付時間は8:30〜17:00です。
二宮神社(船橋市)
船橋三山に鎮座する延喜式内社の論社、下総国二宮として厄除け・開運祈祷で信仰を集める古社
二宮神社は、船橋市三山に鎮座する弘仁年間(810-824年)創建と伝わる古社で、嵯峨天皇の勅命により建立されたと伝えられます。主祭神は建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)・櫛稲田比売命・大国主命の三柱で、相殿神に藤原時平命・大雀命・誉田別命を祀ります。『延喜式』神名帳に記載された「下総国千葉郡 寒川神社」の延喜式内社の論社とされ、下総国二宮とも伝えられています(旭市の玉崎神社も下総国二宮とする異説あり)。鎌倉時代の乾元2年(1303年)銘の梵鐘には「総州二宮社壇」と刻まれており、当時から「二宮」の呼称があったとされます。船橋市・千葉市・八千代市・習志野市の4市9社が参加する「下総三山の七年祭り」(千葉県指定無形民俗文化財)では「父」の役割を担う中心的な神社で、社殿・大イチョウ・神楽など複数の船橋市指定文化財を有します。厄除け・縁結び・安産・開運招福のご利益で地元に親しまれる神社です。
6年に一度の「下総三山の七年祭り」
二宮神社は弘仁年間に嵯峨天皇の勅創によって創建されたと伝わり、古くは寒川神社・二宮大神と称しました。治承4年に藤原師経が当国へ左遷された折、藤原時平公を相殿に合祀したと伝わります。
式年祭は「下総三山の七年祭」として千葉県の無形民俗文化財に指定され、約500年以上前、馬加城主・千葉康胤の妻の安産祈願に起源すると伝えられています。9月の小祭と11月の大祭からなり、丑年と未年の6年ごとに行われる大きな祭礼です。
二宮神社
| 住所:千葉県船橋市三山5丁目20-1 |
| アクセス:JR総武線「津田沼駅」北口から京成バス(津02 二宮神社行)終点「二宮神社」下車徒歩約2分/京成電鉄「大久保駅」より徒歩約25分 |
| 営業時間:境内自由参拝/授与所 9:00〜15:30 |
玉前神社(長生郡一宮町)
上総国一之宮、1200年の歴史をもつ黒漆塗りの社
長生郡一宮町の「玉前神社(たまさきじんじゃ)」は、平安時代の文献にも記された上総国一之宮。御祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)で、厄除開運・良縁・子授けの御神徳で信仰されています。
珍しい黒漆塗り・権現造の社殿は貞享4年(1687年)の造営で、千葉県指定有形文化財。1200年あまりの歴史をもつ格式ある社です。
はだしの道と、源頼朝の妻ゆかりの祈願
境内には「はだしの道」があり、参道を素足で歩いて心身を整える参拝が親しまれています。
源頼朝の妻・政子が安産を祈願したことでも知られ、厄除けとあわせて人生の節目の祈願に訪れる人が多い神社。上総一ノ宮駅から徒歩8分ほどで、無料の駐車場も50台分あるので電車でも車でも訪ねやすい立地です。
玉前神社
| 住所:千葉県長生郡一宮町一宮3048 |
| アクセス:JR外房線「上総一ノ宮駅」より徒歩約8分/駐車場は乗用車50台・無料 |
| 営業時間:境内自由参拝(授与所の受付時間は要確認) |
| 電話番号:0475-42-2711 |
稲毛浅間神社(千葉市稲毛区)
大同3年の勧請、源頼朝も参籠した稲毛の古社
千葉市稲毛区の「稲毛浅間神社(いなげせんげんじんじゃ)」は、大同3年(808年)に村人によって勧請されたと伝わる古社です。主祭神は安産・子育ての神として知られる木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)で、瓊々杵命・猿田彦命もあわせてお祀りしています。
治承4年(1180年)には源頼朝が参籠し、文治3年(1187年)には千葉常胤が再建したと伝わる由緒をもちます。
正月から節分にかけての厄除・八方除の御祈祷
稲毛浅間神社では、お正月から節分にかけて厄除・八方除の御祈祷を数多く奉仕しています。厄年の節目に合わせて予定を組みやすい神社です。
境内は自由に参拝でき、御祈祷の受付は9:00〜15:45、御札・御守の授与は9:00〜17:30。京成稲毛駅から徒歩4分ほどと近く、創建以来の「稲毛の松林」とともに今日まで受け継がれてきた境内が広がります。
稲毛浅間神社
| 住所:千葉県千葉市稲毛区稲毛1-15-10 |
| アクセス:京成千葉線「京成稲毛駅」より徒歩約4分/JR総武線「稲毛駅」より徒歩約15分 |
| 営業時間:境内自由参拝/御祈祷 9:00〜15:45、御札・御守の授与 9:00〜17:30 |
| 電話番号:043-245-7777 |
櫻木神社(野田市)
野田市最古の社と、ご神木「縁結びの桜」
野田市の「櫻木神社(さくらぎじんじゃ)」は、平安朝の仁寿元年(851年)に倉稲魂命(うがのみたまのみこと)が祀られたと伝わる野田市最古の社。のちに武甕槌命もあわせてお祀りされました。
社名のとおり境内には多くの桜が植えられ、ご神木「縁結びの桜」があることでも知られています。
厄除けと八方ふさがりの御祈願は当日受付
櫻木神社では、厄除けをはじめ災厄を除くお祓いと、八方ふさがりの年の悪事災難を祓う御祈願を行っています。ご祈祷は毎日9:30〜16:30の時間内で随時受付、予約は不要で当日の受付のみです。
駐車場は観光バス10台分を含めて計約300台と余裕があり、車で訪れやすいのも特長。最寄りは東武アーバンパークライン「野田市駅」から徒歩約10〜12分です。
櫻木神社
| 住所:千葉県野田市桜台210-1 |
| アクセス:東武アーバンパークライン(野田線)「野田市駅」より徒歩約10〜12分/駐車場は観光バス10台分を含め計約300台 |
| 営業時間:ご祈祷受付 9:30〜16:30(当日受付・予約不要) |
| 電話番号:04-7121-0001 |
洲崎神社(館山市)
安房国一宮、148段の「厄祓坂」を上る社
館山市の「洲崎神社(すのさきじんじゃ)」は、御手洗山の中腹に鎮座する式内社の論社で、江戸時代には安房国一宮とされた古社です。御祭神は天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと)で、安房神社の御祭神・天太玉命の后神にあたり、元の名を洲ノ神(すさきのかみ)と伝わります。
厄除け・再起の神と、海を望む御神石
拝殿へは「厄祓坂」と呼ばれる148段の石段を上ります。御神徳は安産・航海安全・豊漁・五穀豊穣、そして厄除と再起・再興。人生の立て直しを願って訪れる参拝者もいる神社です。
浜鳥居の前の海岸には、航行の安全を願って置かれたと伝わる御神石があり、対岸の横須賀にも対をなす神石があるという伝承が残っています。石段があるので、歩きやすい靴で訪れてくださいね。
洲崎神社
| 住所:千葉県館山市州崎1344 |
| アクセス:JR内房線「館山駅」東口からJRバス関東(洲の崎線)で約30分、「洲崎神社前」下車すぐ。バスは1時間に1本程度のため時刻の確認を |
| 営業時間:境内自由参拝(授与所の受付時間は要確認) |
鶴谷八幡宮(館山市)
安房国総社、やわたんまちで知られる八幡宮
館山市八幡の「鶴谷八幡宮(つるがやはちまんぐう)」は安房国の総社。平安時代初期に安房国総社として現在の南房総市府中の地に創建され、のちに現在地へ遷りました。
御祭神は品陀和気命(ほんだわけのみこと)・帯中比古命・息長帯比賣命の三柱で、国の安寧を願う総社として地域の信仰を集めてきました。
百態の龍と、県指定文化財の例大祭
毎年9月・敬老の日前の土日に行われる例大祭は「やわたんまち」と呼ばれ、「安房やわたんまち」として千葉県の無形民俗文化財に指定されています。
拝殿向拝の格天井にはめ込まれた「百態の龍」は、安房が生んだ名彫刻師・後藤利兵衛義光の慣熟期の作で、市指定有形文化財。厄除けの参拝とあわせて、見上げてじっくり眺めたい見どころです。
千葉で厄払いに行く前に|厄年早見表(数え年)
2026年に厄年を迎える生まれ年
厄年は数え年で数えるのが一般的で、男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳が本厄とされます(61歳を女性の本厄に含める神社もあります)。本厄の前後は前厄・後厄と呼ばれ、あわせて3年間を厄年とする考え方が広く用いられています。
区分前厄本厄後厄男性24歳(2003年生まれ)25歳(2002年生まれ)26歳(2001年生まれ)男性41歳(1986年生まれ)42歳(1985年生まれ)43歳(1984年生まれ)男性60歳(1967年生まれ)61歳(1966年生まれ)62歳(1965年生まれ)女性18歳(2009年生まれ)19歳(2008年生まれ)20歳(2007年生まれ)女性32歳(1995年生まれ)33歳(1994年生まれ)34歳(1993年生まれ)女性36歳(1991年生まれ)37歳(1990年生まれ)38歳(1989年生まれ)
2027年に厄年を迎える生まれ年
区分前厄本厄後厄男性24歳(2004年生まれ)25歳(2003年生まれ)26歳(2002年生まれ)男性41歳(1987年生まれ)42歳(1986年生まれ)43歳(1985年生まれ)男性60歳(1968年生まれ)61歳(1967年生まれ)62歳(1966年生まれ)女性18歳(2010年生まれ)19歳(2009年生まれ)20歳(2008年生まれ)女性32歳(1996年生まれ)33歳(1995年生まれ)34歳(1994年生まれ)女性36歳(1992年生まれ)37歳(1991年生まれ)38歳(1990年生まれ)
数え年は「その年の年齢+1」で数えるのが基本ですが、数え方や対象年齢は神社によって異なります。早生まれの扱いや厄除けの受付期間もあわせて、実際に祈願する神社の案内を確認してからお参りしてくださいね。
今回は、千葉県の厄除けにご利益のある神社をテーマに、神社10社をご紹介しました。
下総国一宮の香取神宮を筆頭に、八方除で知られる検見川神社、上総国一之宮の玉前神社、148段の厄祓坂を上る洲崎神社など、由緒も祈願のかたちもさまざまです。
ご祈祷の受付時間や予約の有無は社によって違うので、早見表で厄年を確かめたら、参拝先の案内もあわせて確認しておきましょう。心穏やかな一年を願って、ぜひお参りに出かけてみてくださいね。
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