7月は、一年のちょうど折り返しにあたる月です。6月末の「夏越の大祓」で上半期のけがれを祓い清め、7月1日から始まる「夏詣」で後半への節目を感じる——そんな流れが、神社を訪れる季節のリズムとして全国に広がっています。
この記事では、2026年7月に東京の神社の境内で実際に行われる行事・神事・体験イベントを、種類ごとにまとめました。「今年の夏は神社へ足を運んでみたい」と思ったとき、行事の日程や内容を知っておくと、お参りの楽しみがひとつ増えます。
1. 7月1日から始まる「夏詣」——半年の節目に、心を整えるお参り
「夏詣(なつもうで)」とは、年越しの大晦日と元日のお参りに対をなす習慣として、2014年に浅草神社から提唱されたお参りのかたちです。6月末の夏越の大祓を節目として、7月から夏の間に神社を訪れ、過ぎた半年への感謝と、これからの半年への願いごとを携えてお参りします。
都内の複数の神社が夏詣の期間にあわせた行事や特別な授与品を用意しており、「夏こそ神社」という雰囲気が街に少しずつ根づいてきています。
浅草神社(台東区)——夏詣発祥の神社で、茅の輪をくぐる
期間:7月1日(水)〜7月7日(月)
夏詣の発祥の地として知られる浅草神社では、毎年この時期に茅の輪くぐりと夏詣ならではの神事が行われます。6月30日の夕刻に「夏越の大祓式」が斎行されたあと、7月1日から7日にかけて境内に茅の輪が設置されます。7月7日には「井戸洗い神事」も行われ、水の神への感謝を込めた伝統的な神事が執り行われます。期間中は境内に竹参道が設けられ、藍染めの幟が連なります。
根津神社(文京区 / 東京十社)——かざぐるまが回る参道で
期間:7月1日(水)〜8月31日(月)
東京十社のひとつ、根津神社では夏詣の期間に「夏詣かざぐるま祭り」が行われます。境内社・駒込稲荷神社の御祭神である風の神様にちなんだ行事で、参道脇に色とりどりのかざぐるまが飾られます。ミニかざぐるまを奉納することもできます。
| 住所 | 東京都文京区根津1丁目28−9 |
| アクセス | 東京メトロ千代田線 根津・千駄木駅より徒歩5分、東京メトロ南北線 東大前駅より徒歩5分、都営三田線 白山駅より徒歩10分。北参道側に有料駐車場、境内に参拝・祈祷・婚礼参列者用の無料駐車場あり。 |
| 営業時間 | 参拝は概ね10月は5:30~17:30、4-5月・9月は5:30~18:00、6-8月は5:00~18:00、3月は6:00~18:00、2月は6:00~17:30、11-1月は6:00~17:00(公式サイトで最新確認) |
| 電話番号 | 03-3822-0753 |
松陰神社(世田谷区)——風鈴の音とともに、願いごとをのせる
期間:7月1日(水)〜8月31日(月)
吉田松陰先生をお祀りする松陰神社では、夏詣の期間に「願掛け風鈴」の奉納が行われます。短冊の裏面に願いごとを書き入れ、境内の風鈴棚に奉納するか、ご自宅でお飾りいただけます。七夕の日(7/7)前後には茅の輪も設置され、短冊が境内を彩ります。
2. 七夕の日にお参りへ——7月4日〜7日
7月7日の七夕は、年に一度おりひめとひこ星が出会うとされる日。願いごとを短冊に書いて笹に結ぶ習わしは、神社の境内でも受け継がれています。東京では複数の神社が七夕にあわせた祈願祭や境内のかざりつけを行っており、夜に境内がライトアップされる場所もあります。
東京大神宮(千代田区)——七夕祈願祭、予約制で
日程:7月7日(火)
笹竹ライトアップ:7月1日(水)〜7月7日(月)日没〜21時頃
予約受付:6月1日(月)〜7月5日(土)
「関東のお伊勢様」と親しまれる東京大神宮では、七夕の日に「七夕祈願祭」を斎行します。心願成就と除災招福を祈念する祈願祭で、「幸せ星まもり」や短冊の授与もあります。7月1日から7日まで、境内の笹竹は日没後にライトアップされます。祈願祭への参列は事前予約制です。
| 住所 | 東京都千代田区富士見2-4-1 |
| アクセス | JR総武線・東京メトロ有楽町線/南北線/東西線・都営大江戸線 飯田橋駅から徒歩約5分 |
| 営業時間 | 参拝自由(6:00〜21:00)/授与 8:00〜19:00/御朱印 9:00〜17:00 |
| 電話番号 | 03-3262-3566 |
七社神社(北区・西ヶ原)——夜の境内で、七夕祈願祭
日程:7月7日(火)
時間:19:00〜
渋沢栄一翁ゆかりの神社として知られる七社神社では、毎年七月七日の夜7時から「七夕祈願祭」が行われます。ライトアップされた境内で短冊に願いごとを書き、成就のご祈願を。巫女の舞の奉納もあり、夏の涼やかな宵の時間をお過ごしいただけます。
| 住所 | 東京都北区西ケ原2丁目11−1 |
| アクセス | 東京メトロ南北線 西ヶ原駅2番出口より徒歩約2分、JR京浜東北線 王子駅・上中里駅から徒歩約10分。境内無料駐車場あり。 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
| 電話番号 | 03-3910-1641 |
神田神社〔神田明神〕(千代田区 / 東京十社)——七夕祭
日程:7月7日(火)
江戸総鎮守として知られる神田明神では、七夕の日に「七夕祭(成就祭)」が行われます。短冊に願いごとを書き笹に結び、祈願祭でお祈りします。
| 住所 | 東京都千代田区外神田2丁目16−2 |
| アクセス | JR御茶ノ水駅(聖橋口)・東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅から徒歩5分、JR秋葉原駅(電気街口)から徒歩7分。東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅・銀座線 末広町駅からも徒歩圏。 |
| 営業時間 | 境内自由参拝可(授与所 9:00〜17:00) |
| 電話番号 | 03-3254-0753 |
芝大神宮(港区 / 東京十社)——短冊を、笹に結ぶ
日程:7月7日(月)まで
「関東のお伊勢さま」とも呼ばれる芝大神宮では、七夕祭の期間に境内に七夕飾りが設置され、短冊に願いごとを書いてお参りできます。
| 住所 | 東京都港区芝大門1丁目12−7 |
| アクセス | 都営大江戸線・浅草線 大門駅より徒歩約1分、JR山手線・京浜東北線 浜松町駅より徒歩約5分、東京モノレール 浜松町駅より徒歩約5分 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
| 電話番号 | 03-3431-4802 |
布多天神社(調布市)——7月7日、笹竹とライトアップ
日程:7月7日(火)
調布市の鎮守、布多天神社では七夕祭が行われます。本殿前の参道沿いに笹竹が飾られ、皆さまの願いを記した短冊を結ぶことができます。神楽殿では奉納演奏も行われ、夜には笹竹のライトアップも楽しめます。
| 住所 | 東京都調布市調布ケ丘1丁目8−1 |
| アクセス | 京王線 調布駅中央口から徒歩5分。天神通り商店街を抜けると鎮守の杜が広がります。駐車場あり(台数に限りあり)。 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00(無休) |
| 電話番号 | 042-489-0022 |
赤城神社(新宿区・神楽坂)——七夕文化祭、マルシェと茶の湯
日程:7月4日(土)・5日(日)
時間:10:00〜17:00(雨天・強風中止)
牛込の総鎮守、神楽坂の赤城神社では「七夕文化祭」が開催されます。境内でのクラフト作家による手づくり市「あかぎマルシェ」、茶の湯体験(抹茶と和菓子、1,500円)、いけばな展示、縁結び七夕祈願祭(短冊奉納200円)など、七夕にちなんだ多彩な体験が集まります。神楽坂の街散策とあわせてお楽しみいただける日です。
| 住所 | 東京都新宿区赤城元町1-10 赤城神社 |
| アクセス | 東京メトロ東西線 神楽坂駅1b出口から徒歩1分。都営大江戸線 牛込神楽坂駅3A出口から徒歩5分。車は事前予約制の案内あり。 |
| 営業時間 | 常時参拝可能(社務所9:00〜17:00) |
| 電話番号 | 03-3260-5071 |
烏森神社(港区・新橋)——七夕まつり、茅の輪も
期間:7月1日(水)〜7月7日(火)
新橋に鎮座する烏森神社では、七夕まつり期間中、短冊を書いて社殿前の笹に掛けてお参りできます。茅の輪も7月7日まで設置されます。
大宮八幡宮(杉並区)——乞巧奠から始まる、半月のかざり
期間・日程:7月1日(月)〜15日(水) / 7月7日(火)七夕の神遊び / 7月25日(土)天神こどもまつり
「東京のへそ」とも呼ばれる大宮八幡宮では、七夕を中心に三つの行事が続きます。7月1日からは「乞巧奠(きこうでん)」として笹竹に短冊が飾られ、7日には「七夕の神遊び」が行われます。さらに7月25日には「納涼大宮天神こどもまつり」が開かれます。
五方山熊野神社(葛飾区・立石)——七夕祭
日程:7月7日(火)
安倍晴明ゆかりの古社として知られる五方山熊野神社では、7月7日に七夕祭が行われます。詳細な時間・内容は公式サイト・公式IGにてご確認ください。
牛天神北野神社(文京区)——笹を結び、短冊は8月15日に空へ
期間:7月上旬〜
学問の神様・菅原道真公をお祀りする牛天神北野神社では、七夕の時期に神殿の向殿(むかいでん)に笹を設置し、短冊祈願を受け付けます。短冊は8月15日のおたきあげで空に送られます。
| 住所 | 東京都文京区春日1丁目5−2 |
| アクセス | 東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩10分、都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」徒歩10分、JR中央線ほか「飯田橋駅」徒歩10分 |
| 営業時間 | 6:00-17:00 |
| 電話番号 | 03-3812-1862 |
田無神社(西東京市)——七夕てるてるトンネルと末社の神輿渡御
七夕てるてるトンネル:6月13日(土)〜7月21日(火)境内設置
津嶋神社神輿渡御:7月第2週土日(2026年は7月11日・12日の予定)
田無神社の境内では、色とりどりのてるてる坊主が飾り付けられた「七夕てるてるトンネル」が7月中旬まで設置されます。また7月第2週の土日には、境内末社・津嶋神社の神輿渡御が行われます。宵宮(土)と本宮(日)の2日間にわたる行事です。
明治神宮(渋谷区)——七夕まつり子供大会
日程:7月5日(日)
受付:9:10〜(9:40までに)、本殿前
明治神宮児童文化会が主催する「神宮の森の七夕まつり子供大会」が開催されます。短冊に願いごとを書いて南神門の大きな竹に結び付けたあと、神楽殿でご祈願、参集殿で子供大会が行われます(12:30解散予定)。親子あわせて400名の先着定員制で、電話での事前申し込みが必要です。
3. 夏の境内を彩る祭礼・神事
境内で行われる祭礼や神事は、神社によって日程も性格もさまざまです。露店が出る大きな夏祭りから、神職と氏子が静かに執り行う例祭まで、それぞれの神社の夏を感じに出かけてみてください。
富岡八幡宮(江東区 / 東京十社)——山開きと、大蛇守
日程:7月1日(水)
大蛇守・御朱印の授与:7月中のみ(期間限定)
境内社・富士浅間社の例祭が7月1日に行われます。富士山の山開きにあたるこの日、江戸時代以来続く疫病除けの「大蛇守り」が授与されます。大蛇守と境内社の御朱印は7月中のみの期間限定授与です。
| 住所 | 東京都江東区富岡1-20-3 |
| アクセス | 東京メトロ東西線・都営大江戸線「門前仲町駅」1番出口より徒歩3分(永代通り沿い) |
| 営業時間 | 境内24時間開放(社務所: 9:00~17:00) |
| 電話番号 | 03-3642-1315 |
靖国神社(千代田区)——みたままつり、参道に並ぶ提灯
日程:7月13日(月)〜16日(木)
参拝時間:9:00〜20:00
境内に大小3万を超える提灯とぼんぼりが掲げられる「みたままつり」は、靖国神社の夏を代表する行事です。奉納芸能や盆踊りなど、夏の夜の境内は幻想的な光景に包まれます。毎日17時から祭典が斎行されます。
| 住所 | 東京都千代田区九段北3-1-1 |
| アクセス | 東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線の九段下駅から徒歩約5分、中央総武線 飯田橋駅、市ケ谷駅より徒歩約10分 |
| 営業時間 | 6:00〜17:00(3〜10月は6:00〜18:00) |
| 電話番号 | 03-3261-8326 |
大國魂神社(府中市)——すもも祭、からす団扇を求めて
日程:7月20日(月・祝)
頒布:前日19日9:00〜 / 当日6:00〜21:00
武蔵国の総社、大國魂神社で毎年行われる夏の行事が「すもも祭」です。五穀豊穣・悪疫防除の信仰を持つ「からす団扇」「からす扇子」が頒布され、参道にはすももを売る露店が約120軒並びます。からす団扇は早朝から求める人が並ぶ人気の授与品です。
| 住所 | 東京都府中市宮町3−1 |
| アクセス | 京王線府中駅より徒歩5分、JR南武線・武蔵野線府中本町駅より徒歩5分 |
| 営業時間 | 4月1日〜9月14日 6:00〜17:00、9月15日〜3月31日 6:30〜17:00 |
| 電話番号 | 042-362-2130 |
亀戸天神社(江東区 / 東京十社)——筆塚祭
日程:7月25日(土)
学問の神様として知られる亀戸天神社では、7月25日に「筆塚祭」が行われます。これまで使ってきた筆への感謝を込めた神事です。
| 住所 | 東京都江東区亀戸3-6-1 |
| アクセス | JR総武線亀戸駅・錦糸町駅から徒歩約15分、地下鉄半蔵門線錦糸町駅から徒歩約15分。駐車場あり(東門内右側、8:00〜17:00、無料開放)。 |
| 営業時間 | ご本殿の開門6:00〜17:00(社務所9:00〜18:00) |
| 電話番号 | 03-3681-0010 |
神田神社〔神田明神〕(千代田区)——末社・諏訪神社例祭
日程:7月27日(月)
境内末社・諏訪神社の例祭が斎行されます。本社参拝とあわせてお参りいただけます。
| 住所 | 東京都千代田区外神田2丁目16−2 |
| アクセス | JR御茶ノ水駅(聖橋口)・東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅から徒歩5分、JR秋葉原駅(電気街口)から徒歩7分。東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅・銀座線 末広町駅からも徒歩圏。 |
| 営業時間 | 境内自由参拝可(授与所 9:00〜17:00) |
| 電話番号 | 03-3254-0753 |
明治神宮(渋谷区)——明治天皇祭
日程:7月30日(木)
明治天皇崩御の日にあたり、御聖徳を敬仰追慕する祭典が執り行われます。
| 住所 | 東京都渋谷区代々木神園町1-1 |
| アクセス | JR原宿駅・東京メトロ明治神宮前駅から徒歩約1分。原宿口・代々木口・参宮橋口の各入口から拝殿まで徒歩約10分。 |
| 営業時間 | 日の出〜日没(例: 1月 6:40〜16:20、7月 5:00〜18:30) |
| 電話番号 | 03-3379-5511 |
まとめ
7月の東京の神社は、夏詣・七夕・夏の祭礼と行事が重なり合い、境内がもっとも多彩な表情を見せる月のひとつです。「いつ行こうか」と迷ったとき、行事の日程に合わせてお参りの日を決めてみると、いつもとは少し違うお参りの楽しみ方が生まれます。
なお、本記事でご紹介した行事の日程・内容・初穂料は変更される場合があります。お参りの際は、各神社の公式サイトや公式SNSで最新情報をご確認ください。
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